守一の故郷裏木曽では、山で働く男達は腰皮というものを腰から下げていた。山の作業には便利な物だったという。 晩年、守一もカモシカの腰皮を庭で愛用していた。あっち、こっちで腰皮を敷いて腰を下ろし、草植物や小さな生き物を観察していた。